稲右衛門窯について

稲右衛門とは江戸時代中期(宝暦年間)に
初代稲右衛門が丹波焼を志し、
白丹波、黒丹波、墨流等に
名品を残した陶工である。

現在まで、二百八十年来にわたり
当代で十代目稲右衛門を継承している。

十一代目稲右衛門 上中剛司
作りて半分

私は好んで「作り手」という言葉を使います。「作家」ではなく「作り手」。「作家」という言葉は偉そうな響きがあって苦手です。

一方の「作り手」は誰におもねることなく偉ぶることなく、器を作る人という、そのままの事実なので気持ちがいいのです。器には作り手がいて、使い手がいる。その両方があって器だと思います。

作り手半分、使い手半分。

丹精込めて作った器を使い手に届けることが出来れば幸いです。

プロフィール
1982年 丹波立杭に生まれる
2003年 京都府立陶磁器訓練校卒業
2004年 京都市工業試験場修業
父、十代目稲右衛門に師事する
2006年 グループ窯会員
2009年 カレイドスコープ昔館と陶万華鏡を共同制作
2013年 galerie Yakimono(フランス・パリ)にてExposition TAMBA開催
2014年 セーブル国際陶磁器美術館主催、セーブル・ビエンナーレ(フランス・パリ)出品
2015年 Eutectic Gallery(アメリカ・オレゴン)にてstoked展開催
東武百貨店(東京・池袋)にて個展開催
2016年 兵庫県立美術館にて景徳鎮
日本現代陶芸展~炎と筆の競演~出品
2017年 東武百貨店(東京・池袋)にて個展開催
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